どうも、ニシキドアヤト(@art_0214)です。
突然ですが、皆さんには子ども時代にやり残したことはありませんか?
僕にはあります。それは…
これです。
だれもが一度は遊んだことがあるであろう公園の砂場。
そんな砂場で遊んでいると、必然的に辿り着く遊びといえばお城作りですよね。
しかし、子供の砂遊びスキルなんてちっぽけなもの。
いくら頑張ろうと、頭の中にあるピーチ城のような立派なお城のイメージとは程遠い、お粗末なただの砂の山ができるのが現実です。
「次こそ立派な凄いお城を作ってやるぞ!」と思うも時は流れ大人になった今、もう「砂場で遊ぶ」なんてことはしなくなってしまいました。
そんなある日、散歩中に公園の砂場で楽しそうに遊ぶ子どもたちを見て、ふとこんな思いが込み上げてきたんです。
本当にこのままでいいのか?
そう、公園で立派なお城を作ったこともないような人間が「大人」だと言えるのか?
公園で立派なお城を作ったこともない人間がこの先、胸を張って生きていけるのか?
普通に考えて言えるし生きていけると思いますが、子ども時代にやり残したことを消化すべく、今回は公園の砂場でガチのお城を作りたいと思います。
ちなみに、こちらの記事はなぜかGMOあおぞらネット銀行さんの提供でお送りします。
実際に作ってみる。
というわけで、近所の公園にある砂場へとやってきました。
不審者だと思われたくないので、ほかの子どもたちがいない早朝からスタートです。
それではさっそくお城を作っていきましょう!
気合十分で作業を開始!
そして約1時間後に出来上がったのがコチラ。
???
なにこれ? 風化した糞?
自分でもビビるくらい、子ども時代から全く成長していません。
それどころか、子どもならではの自由な発想力まで失い、劣化した感覚にすら陥り目の前が真っ暗になってきました。
この十数年間、僕はなにをしてたんだ......?
ちょっと言い訳させてもらうと、土を重ねても重ねても全然固まらず全く形をとどめることができないんですよね。
「これはちょっと本腰を入れて取り掛からないとマズいのでは?(クライアント的にも)」と悟り、今日はやめにして後日リベンジをすることにしました。
助っ人を呼びました
~後日~
おはようございます。
ただいま朝の7時です。
己の無力さに落胆し「自分一人の力ではとても無理だ」と悟ったので、助っ人を呼ぶことにしました。
今の時代、ソロプレイよりマルチプレイが主流ですからね。
今回お呼びしたのはこの方々!
まずは今日、現場の指揮をとってくれる現役の京都精華大学院生、大東 真也(だいとう まさや)さんです!
立体造形で培ったスキルをいかんなく発揮してもらおうと思います。
大東 真也
大学院芸術研究科 博士前期課程 立体造形専攻に在学中。
メゾンダール・ギンザでの個展開催をはじめ、平成30年度滋賀県次世代文化賞を受賞するなど今後の活躍が期待されるアーティスト。
そしてこの人は僕の友人のかのうしゃちょう。
京都にあるCHAHANGというデザイン事務所の社長です。どストレートなペンネーム。
数々の案件をこなしてきたその圧倒的デザインセンスを今回、砂のお城にぶつけてもらいましょう。
この三人で、この砂場にマジのお城を作っていきます!
大きいスコップも用意し、気合十分です。
カメラマンはライター友達のおかんにお願いしました。
▲忘れさられたおもちゃの数々がなんだか物悲しい砂場。
みなさん、こんな朝早くにすみません。今日はよろしくお願いします。
いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。こういったサンドアートは初めてなので、軽く予習してきました
がんばっていいお城を作りましょうね!
はい!! 頑張りましょう!!
めっっっっっちゃ雨降ってますけどね。
作業開始!
じゃあ、とりあえず準備に入りましょう。あらかじめ必要になりそうな道具は大東さんから聞いていたのでこちらで準備しています。
今回用意した道具たち。全部百均のSeriaで購入しました。
ありがとうございます。じゃあ、まずはバケツの底を切り落としてください。
はい!
カッターのこぎりでバケツの底を切っていきます。
中々の重労働。
切れました! でも、底の抜けたバケツなんて何に使うんですか?
これは土台作りに使います。
「ここに少し土を加えて」
「水を加えて混ぜる。これを繰り返してバケツを外すと......」
丈夫な土台ができます。
おお!
これを積み重ねて大きな土台を作り、そこから削って形を整えていくのが正しいお城作りの方法みたいです。
なるほど......! まずは頑丈な土の山を作るのが大事なんですね。
はい。とりあえずこれをひたすら繰り返して土台を大きくしていきましょう。
というわけで、土台作りを開始したのですが......
めっちゃくちゃ時間かかる。これ。
大東さん、これあと何個くらい作る予定ですか?
そうですね......。4段ほどは必要だと思うので、ざっと計算すると25個以上は必要ですね。
土台作りで一日終わっちゃうじゃん。
土台作りで一日が終わる。そんな悲しすぎる可能性に恐怖を覚えた我々は、作戦を変更。
スコップで土を少しずつ盛りながら水をかけて馴染ませ......
ひたすら踏む。
傍から見るとヤバい集団ですが、雨が降っていることもあって土が固まりやすく、時間効率は大幅にアップしました。
あとはひたすらこの作業の繰り返しです。
ひたすら......
ひたすら......
ひたすら繰り返します。
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(なんでこんなことやってるんだっけ......?)
ときどき我に返りそうになります。
「わしゃ奴隷かい」という感情を押し殺し、黙々と土台作りに励みます。
その後も、砂場の奥底に眠りしおもちゃの数々を堀り起こしたり......
気付かないうちに僕のポケットから落ちていたiPhoneが危うくオーパーツになりかけたりと事件は起こりながらも、土台作りを続けること約5時間......。
やっっっっっと土台ができました。
5時間て、アホか。
しかし苦労して時間をかけた分、かなり丈夫な土台になりました。
ここからはいよいよ、形を決めながら削りの作業に入ります。
(ここからさらに削っていくのか......)
引き続き、こちらの記事はなぜかGMOあおぞらネット銀行さんの提供でお送りします。
少しずつ姿を現すお城
出来上がった土台に、大東さんが「ここはこれくらい削ってね」という大まかな目印をつけていきます。
それに合わせてドンドン掘り進めると......
少しづつ形が見えてきました!
この作業、土台作りが地獄過ぎたせいもあって、めちゃくちゃ楽しいな。
なんか、夢中になりますよね。
ある程度の形が浮き出てきたところで、荒い削りのところを刷毛(はけ)で払いながら滑らかにしていきます。
ここで一旦休憩を挟んだんですが......
朝早くからブッ続けで作業していることもあり、全員が疲れ果てて「なんらかの競技の決勝にて敗れし者たち」のような姿になっていました。
いよいよラストスパート
さあ、ここからは細かい装飾なんかを削りで表現していきます。
大東さんが階段や窓、かのうしゃちょうが塀や模様、僕は溝に溜まった砂を除去したり全体のバランスを調整したり、各々作業を分担しながら進めていきます。
ここまでくると、全員が作業に没頭しはじめてきました。
こういう状況になると、どんどんこだわり始めてしまうのが男というもの。
ここ、正面に門とか作っちゃいません?
それいいですね。ここの階段にはこんな感じで工夫を加えてみようかと思うんですけど。
うおお、カッコいい~! 城壁にタイル張りのような模様を加えてみたんですが、どうですか?
最ッ高!!
なんなんだこいつら。
遠くから見つめるおかん。
完全に夢中になっている男たち。
近所の子どもたちも「なんだなんだ」と集まってきました。
「あ!!」
思いっきり崩れてしまった......。
じゃあそこも階段にしちゃいましょ。
そうですね。
もう完全に順応してんじゃん。
もう7時間以上作業を 続けているので、全員にそこそこの適応力がついてきました。
これ、こだわりはじめると一生終わらない気がしてきた。
いや、本当にそうですね。
「かのうしゃちょうなんか、永遠に城壁の模様を模索してますし」
このままだと完全に日が暮れてしまうので、時間を決めてラストスパートをかけましょう!
ついにマジの砂のお城が完成!
そして作業開始から約8時間ほど経ち、ついに......。
完成!ガチでマジの砂場のお城です!!
全4段のお城がついに完成しました!
砂場の粒子が想像以上に大きかったこともあって、細かい彫刻ができなかったり、断面が少しブサイクだったりしますが、成功といえる出来でしょう!
「かっこいい~~!!」と自画自賛しながら写真を撮りまくる二人。
制作時間8時間超、そのうちの半分以上は土台を作ってましたがその甲斐もあり、かなり頑丈に仕上がってとても削りやすかったです。
これ、さらに砂の粒子が細かい砂浜とかでやればもっと綺麗に作れると思います。
ちなみに、城壁のブロックはこんな感じに最初のバケツと同じ要領で小さいタッパーで固めた土を盛ることで再現しました。「これから公園の砂場でガチでマジのお城を作るぞ!」という方はぜひ参考にしてください。
実際の大きさはこれくらいです。
いや、本当になんとかなって良かった......。
全員、顔に疲れが出過ぎている。
お子様連れのママさん達もめちゃくちゃ集まり、いつのまにか大撮影会が開催され、僕はシャッターを押す機械と化していました。
でも、こうやっていろんな人に「すごい!」「こんなの初めて見た!」と言ってもらえるのは本当にうれしいことですね。
はい! 正直、途中で「自分は今なにをやってるんだ?」と我に返りまくっていましたが、ギアが入ってからはあっという間に感じました。
やっぱりみんな我には返ってたんだ。
一時はどうなることかと思いましたが、無事になんとかなって良かったです......!
大東さん......。大東さんがいなければこんな立派なお城は作れませんでした。本当にありがとうございます!!
最後に
▲お昼過ぎからどんどんギャラリーが増えていきました。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
「公園の砂場にガチでマジの砂場を作りたい」という、子ども時代にやり残したことが今回、無事消化することができました。
しかし、これで終わりではありません。
砂場遊びは後片付けもしっかりしなければ、僕たちが掘った穴に小さいお子さんがつまずいて怪我をしてしまう、なんてことになりかねません。
というわけで
近所の子どもたちと完全に破壊しました。
子どもたちも、こんなに大きな造形物を破壊したことがなかったのでしょう、あまりの興奮に「ちょっとおしっこ漏らした」と言ってる子がいました。
お城を破壊しながらおしっこを漏らすな。
そしてお城が完全に無に帰したところで終了。
掘った穴もしっかり埋めて耕しました。
みなさんも是非一度、公園の砂場にガチでマジのお城を作ってみてはいかがですか?
僕は服も靴も死ぬほど泥だらけになり、翌日も動けないほどの筋肉痛に襲われたので、もう一生やりません。
それでは今回はこの辺で。
ニシキドアヤト(@art_0214)でした。
この記事はなぜかGMOあおぞらネット銀行さんの提供でお送りしました。
この記事は、伸びシロサロン×GMOあおぞらネット銀行のタイアップ企画です。他のブロガーの方々もタイアッププログを公開中とのことなので、ぜひご覧ください~!
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【取材協力】
大東 真也 @masaya.daito
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